頭痛(片頭痛)
こめかみ部分の動脈や脳の血管が拡がり、血流が増すと、その周辺の神経が刺激されて起こる頭痛のことをいいます。主に頭の片側にズキンズキンと脈打つように痛むのが特徴です。体を動かすと痛みが激しくなり、仕事や家事など生活に支障をきたす頭痛です。女性に多く、慢性的に繰り返す頭痛です。
対処法
1片頭痛の前兆を見逃さない
片頭痛が起こるとわかっていれば、少しは気が楽になったり、対策をとりやすくなります。閃輝暗点や生あくびなどの前兆を見逃さないようにしましょう。
2患部を冷やし、暗く静かな場所で休む
片頭痛は体を動かしたり、まぶしい場所やうるさい場所では痛みが激しくなるので、できるかぎり暗く、静かな場所で休むようにしましょう。血管の拡張を少しでも抑えるために、アイスノンや冷えるジェルシートなどを貼るのも効果的です。また、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは、血管収縮作用があるので、頭痛を抑える効果があるといわれています。
3市販の薬は極力減らす
頭痛で仕事や日常に支障をきたす場合は、自分に合った市販薬を服用して、痛みをコントロールすることも一つの方法です。しかし、その場しのぎにしかならず根本治療にはなりません。
それどころか痛み止めを使いすぎると頭痛は悪化していきます。
根本治療としては、日常生活の改善と体の状態をよくするカイロプラクティックをお勧めします。
片頭痛に対するカイロプラクティック施術
偏頭痛は、血管の過剰な収縮や拡張によりおこってきます。この血管の運動には、自律神経が関与しています。カイロプラクティックは、この自律神経の働き を背骨を通し正常化することにより、頭痛の改善を期待します。
具体的には、まず脊柱や骨盤を中心に体のバランスを調整します。
そして横隔膜や胸郭、頚椎の筋肉・関節などのゆがみ・機能障害を改善します。、その結果、自律神経のバランスを改善させます。
施術を重ねると徐々に頭痛の回数が減り快適な生活が送れるようになります。
ただし、重度の痛みを持つ偏頭痛の方は、病院の治療と伴にカイロプラクティックの治療を併用 することをすすめています。
頭痛(緊張型頭痛)
慢性的に繰り返す頭痛の中で最も多いタイプといわれています。ストレスによって頭をとり巻く筋肉が緊張して収縮し、痛みが起こる頭痛のことをいいます。頭を取り囲むように、締め付けられるような痛みがあらわれ、連日ダラダラとその痛みが続きます。男女を問わず、幅広い年齢層にみられる頭痛です。
1ストレスの軽減を心がける
緊張型頭痛は、緊張しやすい真面目で、神経質な人に多いのが特徴です。人間関係など、多少おおらかに、心にゆとりを持ってリラックスするようにしましょう。そして、ストレスの軽減を上手にしていくことが大切です。没頭できる趣味やリラックスする時間を持つことで対応していきましょう。
2緊張した頭部や肩、首筋の筋肉をじっくりほぐす
頭の周りや肩、首筋などの筋肉の緊張から、緊張型頭痛は起こります。こりの部分を蒸しタオルやホットパックで温めて、血行を促進し、緊張を緩和しましょう。また、深呼吸し体を軽く動かして、リラックスするゆとりを持ちましょう。
3長時間のパソコン作業には、小休止をはさむ
頭部や肩、首筋の筋肉の緊張を取り除くためにも、たまに遠くを見つめたり、お茶を飲んだりと、長時間続くデスクワークには休憩をはさむようにしましょう。また、パソコンを見つめすぎないように、考えるときは上を向くなど、気を使ってみましょう。
頭痛(群発頭痛)
短時間、片側の目の奥が針でさされるような強い痛みや、目の充血や涙などの症状があらわれる頭痛です。原因ははっきりしていませんが、顔の感覚を脳に伝える神経が何らかの原因で誤った情報を受けとり、目の奥にある動脈が炎症を起こし激しい頭痛を引き起こすともいわれています。 20~30代の男性に多くみられる慢性的に繰り返す頭痛のひとつです。
予防法
1群発期はアルコールを控える
群発期間中、少しでもお酒を飲むと、決まった時刻以外にも痛みがあらわれる場合があります。群発期にはアルコールは絶対に控えましょう。
2飛行機など気圧の低い場所は避ける
飛行機に乗ると、群発頭痛が起こるという人が少なくありません。これには、気圧の変化や体内時計が関係していると考えられています。
3群発期はシャワーですませる
お風呂につかると、血管が拡張し、群発頭痛が始まったり、激しさを増す場合があります。シャワーですませるなどして、頭痛を防ぎましょう。
カイロプラクティック対処法
基本的に群発性頭痛の発作時は相対的禁忌になります。
しかし群発性頭痛は自律神経の乱れや緊張製頭痛が複合して起きている事が多いです。発作が収まった時にカイロプラクティックを受けると改善や症状の再発を防ぐことができます。